毎日数分の作業で、お金を使わなくても、1億円。
そんな夢のようなキャッチコピーを掲げている、クリプトダイバー(Crypto Diver)というアプリ。
気にはなるけど、あまりに都合の良い話。
怪しさ満点すぎて、裏があるのではないかと疑っている人も多いのでは。
詐欺アプリだったり、使っているうちに個人情報が悪用されたり、そんなことになったら最悪です。
ぱっと見はリスクがなさそうに見えて、よくよく考えると不安な部分も多いクリプトダイバーというアプリ。
信頼できるアプリなのか、それとも避けるべき危険な案件なのか。
判断してもらえる材料を書いていこうと思います。
クリプトダイバーは怪しい?疑いたくなる理由
パスワードがわからなくなったビットコインウォレットの「パスワード解析をして中身のビットコインを山分けしよう」という特殊な作業に参加するクリプトダイバー。
それだけでも、何か怪しい危険なことをしているような感じもしてしまいますが。
クリプトダイバーが怪しいアプリではないのかと、疑いたくなる理由はいくつかあります。
- 本当に高額報酬を受け取ることができるのか
- 運営会社の実態が見えにくい
- アプリの仕組みや個人情報の取り扱い
個人的に、クリプトダイバーが怪しいと思う部分は、これらの部分です。
高額報酬のうたい文句が本当か不安
クリプトダイバーは「1日数分で数十万円」、うまくいけば「報酬1億円以上」などの文言をうたっています。
ほんまか?
と疑いたくなる感じです。
一応、アプリ上にパスワードを見つけようとしている340BTCの入ったウォレットは表示されています。
これが本当に存在しているのであれば、報酬は本当かもしれません。
報酬の支払いに関しては、
解錠時にはウォレット残高の10%〜50%の報酬を残高のビットコインで支払う。
この解錠報酬を解析作業に参加したクリプト・ダイバーに分配する。
アプリ上にこのように記載されています。
ほんで結局、いくらくれるんや!
という部分に関しても、
- 誰かがパスワードを発見した際の報酬 0.010BTC(ポイント報酬BTCの部分)
- 自分がパスワードを発見した場合 9.27BTC(PW発見報酬BTCの部分)
このように、アプリ上に表示されています。
ただし、
このパスワードを当てにいっているビットコインウォレットのパスワードが当たったとして、本当にこの通り報酬が支払われるのかは不明です。
そもそも本当にパスワードを当てることができるのかも怪しい部分ではあるし、まだ実際にパスワード解析が成功もしてなくて、ゆえに報酬が支払われた実績がないので。
クリプトダイバーの運営会社について
クリプトダイバーは、いまいち運営会社の実態が見えにくいです。
ワイが調べた感じ、クリプトダイバーを運営しているのは、TEAM YES株式会社。
クリプトダイバーのアプリ開発は、株式会社デイジーデジタルが行っているようです。
TEAM YES株式会社のホームページで、このように記載されていました。
運営会社の信頼性に関しては、代表者の過去経歴、セミナーやメディア露出などをチェックし、信頼度を判断するしかないかなと思います。
TEAM YES株式会社
TEAM YES株式会社の代表者名は、礒貝浩資。
マーケティングコンサルティングを行っている会社のようです。
事業内容に記載されている、製造・販売については具体的に何を製造・販売しているのかは不明。
事業内容にある教育に関しても、どのような事業を行っているのか不明です。
スマホでアクセスした際にトップページしか表示されておらず、TEAM YES株式会社の会社概要がどこにあるかわからなかったですが。
パソコンでアクセスすると、会社概要が見れました。
株式会社デイジーデジタル
PR TIMESの企業情報によると、
株式会社デイジーデジタルの代表者名は、髙津譲次。
北海道札幌市に本社を置くIT企業です。
過去に複数のアプリ開発実績もあるようです。
なんで株式会社デイジーデジタルのホームページの情報じゃないのかといえば、
ホームページにアクセスしてみたら、
このように
「Error establishing a database connection」
とエラーが表示されて見れなかったから。
ちなみにこのエラーは
「サーバーとデータベースの連携が上手くいっていませんよ」というエラーみたいです。
自社のホームページがエラーで表示されない、株式会社デイジーデジタル。
だ、
大丈夫なのか。
クリプトダイバーのアプリで、ほんとにビットコインウォレットのパスワードが発見できるのか怪しい。。
パスワードの発見どころか、アプリの動作にも不安を感じます。
アプリの仕組みや個人情報の安全性
Appストアに並ぶアプリは、Appleの審査プロセスを経たアプリのみが公開されています。
マルウェアはほぼ存在できない環境にあり、一般的に安全性が高いとされています。
クリプトダイバーもAppストアからダウンロードできるため、アプリの仕組みや個人情報の安全性に問題はないものであるハズです。
アプリの仕組みに関する不安
高報酬が期待できる一方で、技術的な仕組みや安全性に対して不安を持つ人もいると思います。
一般的なポイ活アプリは、広告視聴やアンケート回答でポイントを得ます。
が、
ビットコインウォレットのパスワード解析を手伝い、報酬を得る仕組みのクリプトダイバー。
クリプトダイバーではそんな特殊な作業に参加することになりますが、それって冷静に考えてハッカーみたいなもんじゃないのかと。
クリプトダイバーの言い分では、ウォレットの所有者からの依頼によって行っているので違法ではないそうですが、危険なことに加担することになるのではないかと不安を強く感じる人もいるかもしれません。
個人情報の安全性に関する不安
仕組みはたぶんもっと複雑とは思いますが、クリプトダイバーの仕組みは簡単にいうと、
各自のスマホでパスワードを検証した結果をクリプトダイバーのサーバーに送り、クリプトダイバーのサーバーがそのパスワードを目的のビットコインウォレットに入力する。
ざっくり、こんな感じのようです。
つまりパスワードの解析のためにデバイスが連携されるため、通信の暗号化状態など不安に思う人もいるかもしれません。
Appleにより厳格なアプリ審査がされているとはいえ、個人情報の安全性に関する不安が大きい人は、クリプトダイバー専用のスマホを用意するなどで対策するしかないかな?
結論:クリプトダイバーは怪しいのか?ワイの見解
個人的に、クリプトダイバー(Crypto Diver)というアプリは、完全に怪しいとは思いません。
かといって、
信頼度は、ある程度という感じです。
過度に期待しすぎず、うまくいったら儲け物。
ぐらいの感じで、
- パスワード解析ができなくて、報酬が支払われることはないかもしれない
- アプリの動作にエラーが頻発するかもしれない
というリスクを理解して、
クリプトダイバーはやっておいて損はないのではないでしょうか。
クリプトダイバー自体の仕組みや個人情報の安全性に関してはアプリの運営元と開発元を信用するしかないし、さすがにそこは特に問題はないのではないかと思っています。
Appleもお墨付きのアプリですし。