パスワードを紛失してアクセスできなくなったウォレットにある、ビットコインをみんなで発掘しよう!
という夢のようなアプリ、クリプトダイバー(CryptoDiver)。
アプリを使って協力プレイでビットコインウォレットのパスワードを解析し、成功すれば数億円が手に入るかも。
という仕組みにはワクワクするけども、本当にそんなことが現実的に可能なのか。
実際、ほんとのところ、どーなんだい?!
というクリプトダイバーの気になるところ、とても正直に解説していきます。
正しい知識を持つことが、あなたの資産を守る第一歩です、よ。
「クリプトダイバー」とは?そのコンセプトを整理しよう
クリプトダイバー(CryptoDiver)は“ビットコイン入りのウォレットを、みんなで協力して開けよう”というアイデアをもとにしてリリースされているスマホアプリです。
このアプリは、誰かが忘れてしまったビットコインコアウォレットの「秘密キー」を、ユーザー全員が総当たりで試していくという仕組みになっています。
と、
クリプトダイバー公式ホームページに紹介されてます。
(ワイが妄想で言ってるんじゃないんだから)
そして最初に正しい組み合わせを見つけた人には数億円分のビットコイン報酬が用意されており、それに協力した他の人にも分配があるという「宝探し」的な要素がこのアプリのウリです。
毎日スマホをタップして解析に参加し、成功すれば報酬が得られる。
宝くじ感覚で高額報酬が狙えるのはとても魅力的ですが、このアイデアには現実的に限界があるかもしれません。
ビットコインコアウォレットのパスワードを当てるのは不可能に近い?
ビットコインウォレットを総当たりで開けるという試みは、現実的には不可能に近いです。
なぜなら、12語からなるシードフレーズ(リカバリーフレーズ)の組み合わせは「5.4 × 10の36乗」にもおよぶから。
もはやわけわからん数字。
これも、クリプトダイバー公式ホームページに紹介されていることです。
このシードフレーズの組み合わせは、仮に世界中の人が全力で試しても、答えにたどり着くのは数万年後になりそう。
しかも、その間に正解の鍵に偶然たどり着く可能性は、ほぼゼロかもしれない。
現在、世界には約81億1900万人の人類がいますが、全員が1日80億回ずつ試したとしても、それを何万年も続けないと見つからないかもしれないって考えると、、
これは、宝くじで当たりを狙うというレベルの話ではなく、もはや宇宙規模の「無理ゲー」です。
夢が広がるように見えるコンセプトですが、実際には現実味が極めて薄いのが実情。
クリプトダイバーは秘密キーを探すってことだけど?
シードフレーズを探してるんじゃなくて、クリプトダイバーはビットコインの秘密キーを探すって書いてるけど?!
そうです、そう書いてます。
シードフレーズはウォレットに保管されている秘密キーのバックアップであり、秘密キーがわかれば暗号資産は引き出せます。
ワイは素人やから、専門的なことはわからんけど、、
秘密キーのバックアップであるシードフレーズですら、「5.4 × 10の36乗」という天文学的数字なのに、本体である秘密キーがシードフレーズより簡単に解読はできひんやろ。
と、思うわけです。
ちなみにビットコインコアウォレットの秘密キーは、「1~2の256乗」から無作為に選ばれる数値なんだって。
秘密キーを総当たりで探すことができるのか、チャットGPT先生に聞いてみた
チャットGPT先生の回答は、以下の内容でした。
結論から言うと、現実的には不可能です。
その理由は、ビットコインコアウォレット(Bitcoin Core Wallet)で使われるシードフレーズや秘密鍵のセキュリティが、総当たり(ブルートフォース)では突破できないほど高いからです。
シードフレーズと256ビットの意味
ビットコインコアで使われるシードフレーズは、通常12〜24語の英単語で構成されており、内部的には256ビットのエントロピーに変換されます。
256ビットとは、
→「2の256乗」= 約1.16×10⁷⁷ 通りの組み合わせがある、という意味です。総当たりスクリプトで解析できるか?
理論的には可能でも、計算量が天文学的すぎて不可能です。
最新のスーパーコンピュータでも、1秒に10⁹(10億)回試せたとしても…
2²⁵⁶通りを全部試すのに必要な時間は、宇宙の寿命を超えるレベルです。
これは「砂粒の中から1つの特定の原子を当てる」ようなもの。
1秒に10億回試せたとしても、2²⁵⁶通りを全部試すのに必要な時間は、宇宙の寿命を超えるレベルって。
約80億人の全人類がサボらず、ずーっとスマホを1日中タップしても、宇宙が終わるまで解読できないって。。
クリプトダイバーのこのチャレンジ、不可能であることは明白ですよね。笑
クリプトダイバーはやれば当たるという希望を持って取り組むより、「まず当たらない」ことを前提に使うべきサービスといえます。
課金要素の存在とユーザーが気をつけたいこと
無料でできるなら試してみようかな。
それは、全然、アリです。
クリプトダイバーは、ほんとに無料で取り組めるから。
ただ、このアプリには課金システムも存在しています。
クリプトダイビングと呼ばれるパスワード解析作業を無料で試せる回数には制限があり、それ以上を望む場合はチケットのような形で追加の試行回数を購入する必要があります。
とはいえ、上記で解説したように、ウォレットの鍵が開く可能性は限りなくゼロです。
クリプトダイバーに課金するのは、「とんでもない強運で当たるかもしれないけど、数学的にはほぼ当たらない宝くじ」を毎日買い続けるようなもの。
エンタメ感覚で少額ならともかく、過剰にお金をつぎ込むのは注意。
楽しい夢と現実の境目をしっかり認識しないと、無駄な出費だけが積み重なる可能性もあります。
まとめ|クリプトダイバーは夢があるけど、現実は超ハードモード
クリプトダイバーは「忘れられたビットコインウォレットを、みんなで協力して開けよう!」というロマンあふれるアプリです。
タップして解析に参加し、もしウォレットが開けば数億円。
そんな宝探しのような体験ができるのは魅力的。
でも現実はそう甘くなくて、ビットコインの秘密キーやシードフレーズの総当たり解析は、宇宙の寿命を超えるレベルの時間が必要と言われるほどの“無理ゲー”。
つまり、仕組み自体は理論上成立していても、実際に当たる可能性はほぼゼロなんです。
課金すれば追加で解析にも参加できますが、それは“ほぼ当たらない宝くじ”を毎日買い続けるようなもの。
楽しむのはOK。
でも、課金しすぎには注意しましょう。
正しい知識を持って、夢と現実のバランスを保つことが、あなたの資産と気持ちを守るコツです。
そこまでわかっているけども、毎月クリプトダイバーに課金してしまうワイでした。
(少額やで)